『いーの!てか〜智君に一緒に住もうって言われてん』


「えー?!結婚て事?」


ナツはそっちの話に食い付いてきた。

『結婚とかじゃないと思うけど…』


「いいなぁ〜」


『何でよ。ナツも亜美がこの家出たら住みつくぐらいの勢いやんっ』


「アハハー!」



色々話してると兄が帰ってきた。


「今日の事は誰にも言わんから!ケン君にも。
そのかわり何かあったら言うんやで?」


『ぅん…ありがとう』


そう言うとナツは兄の部屋へ行った。



すぐ智君から電話があったが、ハルが寝ているので、今日は会わない事になった。


ううん…

本当は会いたかったけど…

何だか気持ちがついていかないんだ…――



智君とどんな顔して会えばいいかわからなかった…


弱いよね…私…――