一周回って青葉を尊敬しだしたとき、教室に先生が入ってきた。


次、古典だ! 眠くなりそうだなぁ。



「考えてみろよ。 次の恋をするために、ちゃんと区切りをつけるべきだよ」


「ん? 青葉がマシなこと言ってるような気がしないでもない」


「どうでもいいけど。 明日、部活のあと那月さん時間作ってくれるって」


「むり」


「むりじゃない」


「いや、む」



キーンコーンカーンコーン……。


無常にもチャイムが鳴って、授業が始まる。



眠くはならなかったけど、先生の話は一切聞いてなかった。


ごめん先生。 あたし授業どころじゃないんだ。



……明日、どうしよう。