もう一度チャイムが鳴ったかと思うと、今度は鍵を開ける音が聞こえる。
誰…?
布団をかぶっているせいで何も見えず、代わりに聴覚が鋭くなったような気がする。
「要くーん、入るわよ」
聞いたことのある声…?
若そうな女の人の声。
「寝てる…おーい。要くん大丈夫〜?」
声が近づいたかと思うと、離れ、ガサッとビニール袋が机に置かれる音がした。
「あれ、お粥…?え、何。こいつ料理できたの?」
聞いている限りかなり仲が良さそうだ。
ていうか、鍵を開けることができる…イコール合鍵を持っているってことだよね。
合鍵を持っている女の人…恋人?!
恋人だとしたらこの私がいる状況は非常にまずいのでは?!

