「お前、苗字明だったの」 布団を被ったまま、ドアを開けそんなことを聞いてくる先生。 「そうですよ。そんなことより!先生薬飲みました?」 「いや、とりあえず寝れば治るかと思って」 …想像した通りだ。 「寝て治るレベルじゃないですよ!入って良いですか?!」 ていうか入ります!と先生の背中を押して中へ入った。 病人と少し散らかった部屋。 地獄絵図のようだ。