先生のことなんて好きにならない!






「おーい、そこ2人〜HR始めるから教室へ入ってね〜」



いつの間にか来ていた担任に呼ばれ、私たちは教室へ入った。


担任である清水あおい先生は、いつも綺麗でしっかり者だ。憧れる生徒も多い。

ウェーブした黒髪が片耳にかけられ、揺れるコバルトブルーのピアスがとても綺麗だ。



「えーっと、今日の二限目、選択で諸星先生の子ってこのクラスに居る?」



私は、山田先生だけど、確か数人は諸星先生のクラスだったような。



「今日は、諸星先生風邪でお休みなので課題です」



みんながよし!と喜ぶ中、焦る私。

風邪…?風邪ってもしかして…私のせいかも?


お風呂貸してもらった時、私は直ぐに入らせてもらったけれど、先生は入っていなかった。先生だって雨で濡れていたはずなのに。


その後、私のお弁当箱を届けに来てくれたし…それから私の家まで送ってくれたし…


夕方からは冷えただろう。



もしかしなくとも、私のせい…なのでは…



朝は、わかりました〜なんて呑気に先生のメッセージに返信したけれど…罪悪感を今感じてきた。