「あ、おい七瀬」 ん?呼ばれた気がする… 辺りを見渡すと、廊下から私を呼ぶ諸星先生が見えた。 「げ……何ですか?」 「これ運んでもらおうと思って」 「ええ…」 重そうなノートを私に見せる先生。 「どうせお前昨日渡した課題終わらせてないだろ」 …うぐっ…あんな量の課題を1日で終わらせられるほど私の頭は数学に対応していない。 「これ運んだら今日のお咎めは無しだ」 「本当?!」 「…多分な」 多分…?でも、暇だし、重そうなノートを線の細い先生が運べるようにも見えないし!私が助けてあげよう。