「うわー!みてください!しろくまちゃんがいます!!」
「わかったからひっぱるな」
繋いだ手をぐいぐい引っ張り前に進もうとする私とそれを制する先生。
まるで、子供と親みたいだ。
「私、しろくま結構好きなんですよ」
「へえ」
「興味ない感じがすごい…」
「…どこが好きなんですか」
仕様がなく…と言ったように聞いてくれる先生。
「白くて大きいところ」
「なんだそれ」
「あと、可愛いようで、クマだからすごく怖いところ」
「それが好きな理由?変わってるな」
「別に好きな理由なんて何でも良いじゃないですか!」
そうだ。好きとかいうよく分からない感情は、大体そんな風に曖昧で、他人にはあまり理解されないものだ。

