「はぁ〜…くたくただよ〜今日も放課後居残りかと思うと辛い」
昨日帰った後も残りをやっておくようにと課題を渡されてしまったし…
その愚痴を友達のはるに聞かせる私。
はるは私とは違い勉強はできるし、オシャレに気を使っていて可愛い。
「どうして?良いじゃん!あの諸星先生と2人っきりだよ?!」
「じゃあ代わって!」
「それは…」
「もう!」
昨日の冷徹眼鏡こと諸星先生は見た目のかっこよさから女子生徒を中心に人気がある。
私からすれば、嫌いな数学に合わせてさらに苦手な相手に見えるのだけど…
初めて見た時は正直かっこいいなんて思ったけれど、それも最初だけだ。

