ドアを開ける音が聞こえた。
息切れしてる…誰だろう…
でも目を開けて確認するのも出来ないくらい頭が痛かった。
「早く気付いてやれなくてごめん」
そう声をかけられ、毛布をふんわりと掛けられた。
「…諸星…先生…?」
「寒くないか?」
「うん。大丈夫…です」
「熱あるな…今日家に人は?」
「共働きで、夜まで…」
「送るから」
そう言って私の前に座り、乗れと言う先生。
「お、重いです!」
「早くしろって」
恥ずかしい…と顔を手で覆いながら、先生に被さった。
「むかつく」
人目を避けながら保健室を出て少ししたところで私がボソッとそう言うと、
「はあ?」
と一言だけそう言われた。でもそれが何だか嬉しくて。他の子にはしないような言葉遣いや態度に私はまた特別感を感じてしまう。
「急に優しくしたり、仲良くしてきたり…本当むかつく」

