「一人で帰れるから大丈夫だよ」
そう言って、夏くんの前を通り過ぎようとした時、立ち眩みがして少しよろけた。
私の腕を掴んだ夏くんは、
「ほら、危ない。誰か送ってくれないか聞いてくるから保健室で待ってて」
そう言って、私の荷物を取り、支えながら保健室まで連れて行ってくれた。
「こんな時に限って先生外出てるとかほんと…」
外出中のプレートが掛けられてあったが、校内にいるのか鍵は開いていた。
「ここに荷物置いておくから横になってて」
「ありがとう」
「…今から、お節介役かもしれないけど、許してね」
そう言って保健室を出た夏くん。
お節介って何だろう…
「頭がクラクラしてきた…」
そのまま緑色の堅そうなソファに座り込み、目を瞑るとそのまま寝てしまっていた。

