午後の授業をこなし、放課後。
「諸星さんって、お昼いつもどこで食べてるんですか?」
…呼び名が諸星さんになってる。
「え?普通に職員室…」
…本当は数学準備室だよね。
「えー?私職員室でお昼食べてるとこみたことないですよ」
「タイミングが合わないのかもね」
静かに問題を解く私の目の前で、仕事をこなし視線をプリントに落とす先生に永遠と話しかける実習生。
「え〜、じゃあ〜…」
「あの、先生、問題解けました」
「ん。そうか」
甘ったるくのびた話し方をする実習生の言葉を遮り、先生にプリントを渡す。
ちらりと実習生と目があって私の背筋が凍った。
にこりともしない顔と、鋭い目つき。
ゾッとした。
完璧にライバル視されている。

