「せめて着替えて…って、もしや、他の服洗濯していないとか?」
「あたり!」
「汚すぎる!今度また掃除しに行きます」
「ほんとか!」
「あ、でも、私頼りにしないでくださいよ」
そう強く言うと、上の空をみる先生。
だめだ…この人本物のだめ人間だ。
「じゃあ、もう教室に戻りますね」
「あ、じゃあこれ」
ソファーから立ち上がり、机の引き出しの中から出てきたのは、イチゴ味の飴だった。
「ストックしてるんですか?」
「ここじゃタバコ吸えないからそのかわり」
「あれ、タバコ吸うんですね」
「うん。あ、内緒な?」
何を気にしての内緒なのだろうか。
飴を受け取り、二人分のお弁当を隠すようにして教室に戻った。

