先生のことなんて好きにならない!





「なぁ、あいつ…実習生に補習くるの辞めさせようか」



首に手を回し、突然苦い顔でそう言う先生。



「…どうしてですか?」


「嫌そうだったから」



すぐに真面目な顔になって、手を戻して、そう私に言う。



「えっ、そんな…顔に…出てました?」



ここまできて誤魔化したってしょうがない。



「いや、いつもと雰囲気違うなって。俺が思っただけ」



気付いてくれた。それが嬉しくて。



「ていうか、先生実習生の名前覚えてます?」


「…人の名前覚えるの下手なんだよ」



私の名前は最初から呼んでくれているのは何故?なんて、聞けるわけもなく。



「そんなに難しいですか?」



と笑いながら聞いた。



「興味のないやつほど覚えられないんだよ」



と。


…うん。なるほど…それはどういう意味で捉えれば良いですか。