「ありがとうございました」 補習が終わり、廊下に出てそう言うと、 「おう、気をつけて帰れよ」 いつも通り、鍵を締めながらそう言う先生。 「はい。さようなら」 そう先生と、実習生に言うと、 「気をつけてね」 と実習生に声をかけられた。 「はい」 ぺこっと頭を下げ、いつもより早く歩いて、その場を後にした。 先生と実習生のあの楽しそうな会話を聞きたくなかったのだ。 「はぁー…こんな気持ちになるのか…」 初めて、ドラマや漫画でライバルが出てきて凹む女の子の気持ちがわかった気がした。