「そういえば、明日から教育実習生が来るんだよ」
「へぇ」
「んで、何故か俺が担当になったんだよな…」
「面倒くさいなんて言っちゃダメですよ」
問題を進めながら、そんな話が始まった。
「教育実習生の世話も見ながら補習で七瀬の世話もみるなんて、過労で倒れる」
「それは、すみません」
「いや、まあ、七瀬は補習真面目に受けてくれるし良いんだけど。あと、楽」
「楽って何ですか」
問題から目を離し、ペンを置いて先生の方を見た。
「自然体でいられるっていうか。七瀬は他の生徒みたく色目使ってこないから」
「それは確かに。私先生のこと好きじゃないですもん」
「はぁ?こんなに好意的に尽くしてやってるのに」
「それ、私のお弁当があるからでしょう」
図星だったのか、私の机にだらーっと腕を伸ばして、先生はふて寝をした。

