「あー、七瀬。ありがとな」 明さん明さんと連呼されていたのに、七瀬呼びのままだ。 なんて、そんなことはどうでも良い。 「いえ、あ!その薬絶対飲んで下さいね」 「ああ、忘れてた」 「絶対ですよ!それじゃあ、失礼します」 そう言って、清水先生と外へ出ると、 「そんなに仲よかったのね」 と話を振られた。 「仲が良いわけではないと思います」 ただ、補習を受けている…それだけだ。