「七瀬、これ終わったら帰っていいぞ」 「…あの、多すぎません?」 窓の外を見れば、下校している生徒や部活を始める生徒の姿が見えた。 それなのに私は、目の前にいる冷徹眼鏡に冷たい視線を向けられながら出された大量の課題を進めるのだ。 「帰りたい…」 つい声に出して言ってしまった。 「お前が1学期の中間から一桁に近い赤点を取ってるのが悪い」 うう…それには言い返せない… もしかして、こんな日々が当分続くというの…?