それからというもの、瑠莉と劉生は、いつも一緒だった。
周りから見るとあきらかにカップルにしか見えなかった。
ミカは、そんな2人を見守ってくれていた。
ように見えていた・・・・。
「るーーーーりっっ!ご飯食べよー。」
「いーよぉ!あっ!でもちょっと待ってて。お茶買ってくるー。」
「はあああああい。いってらっしゃーい。」
急がなくっちゃ!劉生とご飯だもん!
お茶を買って瑠莉は大急ぎで教室に戻った。
教室の少し手前で、劉生の声が聞こえてきた。
「ごめん・・・。俺好きな子いるんだ・・・。本当に、ごめん。」
―――え?劉生の声だよね?!
ドン!!
誰かわからないが、ぶつかってきた。
顔までは見えなかったが、ないていたのは確かだった。
「・・・あっ!瑠莉ーおっせえぞ!」
「・・・・。」
「るーりー?」
「あっっ!ごめんごめん。」
劉生今告られてた?????
しかも、好きな子って???誰??????
気になる・・・・・・。
でも、聞けない、そんな勇気・・・ない。
「・・る・・るー・・・るーーーーりーーーー。」
はっ!劉生は、瑠莉の髪をそっと撫でた。
「どーした?ボーッとして。」
「ん?どーもしてないよ?」
「そっか。それならいーけど。でも、もし瑠莉が俺に隠し事してるなら怒るからな。」
「うん・・・・。」
劉生優しすぎるよ・・・・。
どんどん好きになってる・・・・。
どーすればいーんだろう???
告るとか無理だし・・・。