「あ……」



中ではまゆと龍人が楽しそうに話していた。



龍人は部活の格好だから、多分部活が終わって忘れ物でもして帰ってきたんだと思う。



私は瞬間的に教室の方へ駆け出した。



邪魔しちゃいけない。



2人とも両思いなんだし、協力するって言ったんだから。



私があの場にいちゃいけないんだ。



きっと2人はこのまま上手くいって、いずれ付き合うことになる。



そうしたら私、2人の恋のキューピッドじゃん。



2人も幸せになれるし、そうするべきなんだよ。