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「うーん…」



「陽奈乃ちゃん、どうかしたの?」



放課後、みんなが帰っても残って作業をしてくれている陽奈乃ちゃんに声をかけてみた。



「それがね、今ストーリーを考えてるんだけど、最後が思い浮かばなくて…」



そっか、今日は龍人部活なんだっけ…。



確か、今日は新チームの主力メンバー決めとかで、外せないって言ってた気がする。



「それじゃあ、私も手伝おうか?」



今日はまゆも習い事の新体操があるって帰っちゃったし、手伝うこともない。



私の今日の放課後の仕事のほとんどは、準備時間中にみんなが手伝ってくれたから、結構暇してたし。



私にいいアイデアが浮かぶかはわからないけど。



「え!いいよいいよ!つむぎちゃんも美術部休んでやってるんでしょ?私はいいから部活に行って!」



「ううん、私は次のコンクールの絵ができてるから行かなくても大丈夫なの!」



本当は後輩にアドバイスをするよう先生に言われてるんだけど…。



せっかくの文化祭だし、こっちを優先しちゃってもいいよね!



「そうなの…?じゃあ、お願いしようかな」



「うん!」