「そうなんですか……」



そんなに昔の話が関係していたなんてびっくり。



でも、なんだか…その鐘がかわいそう。



それなのに、生徒の幸せを願って音を鳴らすのは、すごいと思う。



私もそのくらい優しくて、広い心だったらな…。



「そんな深い話だったんだ!なんか感動した!ありがとうおじいさん!」



「いいんじゃよ。それより、早く帰りなさい。先生に見つかっても知らんぞ?」



え……先生?



「「あーーーー!」」



この鐘が鳴るのは最終完全時刻の時。



つまり、この鐘が鳴ってもまだ学校にいる私達は…。