友情は初恋と引き換えに

「何かご用ですかな?」



「「え!」」



後ろを振り返ると、1人のおじいさんが立っていた。



なんだか不思議なオーラを出しているようなおじいさん。



この人が鐘を鳴らしている人…?



「あ!いるじゃん!あの、あなたがこの鐘をいつも鳴らしているんですか?」



まゆがいつものように興味津々で問いただす。



「……まぁ、そういうことにもなるのぉ。お前さん達の思ったのとは違うかもしれんが」



…どういうこと?



「えっと…鳴らしてるなら何も違わないと思うんですが…」



「あの!おじいさんはこの鐘のジンクス知ってる?」



まゆはおじいさんの言葉をなんとも思わなかったみたい。



特に意味はないのかな?