「今回は俺が助けてやれたけど、学級委員が俺じゃなかったらどうする気だったんだ?」



まぁ確かに、学級委員が龍人じゃなかったら、今頃私達は職員室行き。



ホント、龍人が学級委員でよかった〜。



「もちろん、それを見越しての行動だから安心してよ!じゃないとこんなことしないって!」



「陶山ー?お前またつむぎを無理に連れ出したのか?」



龍人がまゆを軽く睨む。



だけど、その瞳の中にあるのは…怒るとか、呆れたとかいう感情じゃない。



この会話が楽しい・少しだけ照れる・このまま一緒にいたい…そんな感情。



なんで私、龍人の幼馴染みなんだろう…。



龍人の気持ちがわかりすぎてつらいよ…。



「そ、そんなこと!ない…ある…かもです…」



そんな龍人の気持ちには気づかないで、表情をコロコロ変えながら話すまゆ…。



きっと龍人は、そんな仕草でさえもかわいいって思ってるんだろうな…。



ちょっと嫉妬しちゃうかも。