友情は初恋と引き換えに

☆*:.。. .。.:*☆



「うわぁ…相変わらず大きい…」



高校時代からあまり身長の変わっていない私は、あの時と同じように鐘を見上げる。



その場にそっと荷物を置いて、屋上からの景色を眺めた。



その眺めは昔から何も変わらない、よく知っている景色なのに、どこか新鮮に見える。



私は鐘のそばに腰を下ろして、学生時代のように横になる。



「ちょっとだけ…」



少しだけ肌寒い風に吹かれながら私は眠りに落ちた。