「お腹の中の娘さん、名前はもう決めているんですか?」



「はい、『緩菜』と書いて『かんな』という名前にしようと思ってます」



実は決まったのはつい昨日だったりする。



「いい名前じゃないですか〜」



「ふふっ…ありがとうございます」



お腹を優しくさすりながら『元気に生まれてきてね』と心の中で呟いた。