「よし!黒板消さなきゃ!誰かに見られたら恥ずかしいもん!」



黒板消しを手に取り、2人の絵を丁寧に丁寧に消していく。



結構力作だったし、消すのもったいないな〜なんて。



これから2人はいろんなことをするんだろうな…。



手を繋いで……は、さっきしてたか。



キスをして……も、文化祭でやっちゃったのか。



あとは……『あーん』して食べる…とか?



うわっ、それはそれでちょっと恥ずかしいかも。



でもやっぱり羨ましいような…。



「私だって早く彼氏作って『あーん』くらいやるし!恥ずかしいけどやるもん!」



1人であれこれ考えている間にも手の動きはどんどん進んで、絵はすぐに消し切った。