空がオレンジ色に染まり、教室の窓から光が差し込む。



私は誰もいないこの教室で1人佇んでいた。



「よし、やらなきゃ!」



白い、先の方が少し丸くなったチョークを手に持ち、迷いなく描き始める。



何も見なくたって描ける。



大好きな2人の絵。



2人の最高の笑顔。



それを大きな黒板めいいっぱいに、大胆にチョークを走らせる。



途中、何度も何度も修正を入れながら、今までの思い出を思い出した。