「………それがよい。お前さんはいい選択をしたよ。自身を持ちなさい」



「……はい!」



もうだめ、涙が抑えようとする力も出ないよ。



溢れていた涙がさらに量を増して流れ出す。



さっき流し切ったはずなのに…もう、どこから溢れてくるの?



「大丈夫。きっと幸せになれる。わしが保証しよう」



空を見上げると、そこには幾千万の星々。



目が潤んでよく見えないけど、1つ1つがすごく輝いているのはわかる。



綺麗…。



もういっそのこと清々しい。



私の十何年間にも渡る長い長い恋の物語。



甘くて苦い片思い。



ありがとう。



楽しかったよ。



さよなら、私の初恋。