「きゃ!」



バタンッ!……ガタッ…。



めちゃくちゃに松葉杖を動かしたせいで結局転けてしまった。



「はは……だっさ…」



なんで私、こんなに惨めなんだろうな…。



なんでこんなに上手くいかないんだろう。



「「つむぎ!」」



「うそ…」



後ろを見なくてもわかる。



この声…私の大好きな人達の声。



「もー、やっぱり無理して〜」



「なんで…2人とも…」



「いやいや、つむぎの母さん仕事だろ?迎えに来れるわけねーじゃん」



「あ…」



逃げることに必死でそこまで考えてなかった。