震える手で黒板消しを握り、器用に私の名前だけを消した。



そしてまゆの名前を……。



「……私、心が汚れてるのかな」



思うように手が動かず、まゆの名前が書けなかった。



「ダメダメ!この気持ちはさっさと消さないと!」



ほっぺをパシンと叩いてまゆの名前を書く。



「これでいい…」