「いった〜」



コロコロ…



目の前に転がってきたのは真っ白なチョーク。



それを手に取り、黒板の溝や教卓に掴まりながら、なんとか立ち上がった。



教卓にもたれかかり、片足立ち状態の私。



ホント、こんな自分がいやになるよ…。



拾ったチョークが黒板を走って…。



あの時と同じ相合傘を描く。



まゆと龍人が鐘の音を2人で聞いた日と同じ…。



右が龍人で左がつむぎ。



「こんなの…ダメだよね」