「とりあえず先生呼んでくるよ。練習は今日のうちにみっちりやるから任せろ!」



「うん!先生よろしく〜」



「おう!」



そう言って今度こそ龍人は保健室を出て行った。



残された私と工藤君。



やばい、何話せばいいのかわからない!



だって私クラスの子となんて、なかなか話さないもん!



まして男子なんて!



ちらっと工藤君の方を見ると、自分の痛めた足を悔しそうに眺めていた。



それを見たら胸が苦しくなる。



誰よりも練習してみんなを引っ張っていたのに……。