「俺……」



「やったらいいじゃん!」



私はおもわず気持ちを口にしていた。



「つむぎ…」



「少しは憧れてたんでしょ?じゃあやらないと後悔する」



「でも……」



「それに、演劇部エースの工藤君が認めるんだから大丈夫!…それに、そんなにうじうじしてるなんて、龍人らしくない!でしょ?」



「……ああ、そうだよな。こんなの俺じゃねぇ。……………やる。俺やるよ」



「うん!」



「決まりだな!」



そう言った龍人の目にもう迷いはなかった。



これまでにないくらいのやる気と希望が見えて、清々しいくらいにね。