腕を顔の前にかざし、とっさに身を守る体制をとった時…。



「陶山!」



「ジュリエット!」



そう叫んで必死にこっちへ向かってくる龍人と工藤君が見えた。



ドーン…。



・・・・・。



「…っ……なに…これ」



うっすらと目を開けた私に襲いかかったのは、感じたことのないほどの激痛だった。



右腕と両足が痛い。



ううん、右腕と左足はまだ我慢できる。



多分打撲か捻挫程度のもの。



だけど……。



なにこれ、右足がすごく痛い。



当分立てそうもなかった。