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「ん……」



「お、つむぎ、起きたか」



「え!うそ!ほんとだ!もー、授業抜け出して心配したんだからね?」



体を起こして意識をはっきりさせる。



「まゆ…龍人…」



そっか、私授業飛び出してきて寝たんだっけ。


そうだよね、あんなのただの夢だよね。



ふとあの鐘が視界に入った。



もしかして…この鐘が見守ってくれていたから?



だからおじいさんが助けてくれたのかな…なんて、そんなわけないか。



「ほら、龍人君」



「おう…あのさ、つむぎ。さっきは深入りして悪かった。誰にでも気分が落ちる時ぐらいあるよな」



一瞬何のことかと思ったけど、すぐに授業でのことを思い出した。



「え!ううん、全然平気!むしろこっちこそごめんなさい。龍人に八つ当たりみたいなことしちゃって…」



「……っぷ、俺たちなに2人で謝ってんだよ」



「クスッ…ほんと、おかしい」



龍人と仲直りできてよかった。



またいつもの関係に戻れる。