サプライズ★フィナーレ✿修正中✿

 凄まじい怒りと失望を露にした顔と声の迫力に、私はビクッ! まるで雷に打たれたような衝撃を体中に感じた。一瞬で血の気が引いてしまった。

 ……どうしよう……本気で怒らせた。

 今までの怒りとは、全くレベルが違う空気感。そして傷付けた。……きっと今までで一番深く鋭く。

 なぜなら私を切り裂くほど鋭く睨みながらも、その精悍な頬に底知れぬ絶望と針のような悲しみを降らせているから。誰よりも強く誇り高い翔が、私の目の前でこんな涙を見せる日が来るなんて、悪夢のような気がした。信じられない衝撃に声の出し方も忘れてしまったよう。

 私は、周りを気にするあまり、悪意ある他人の言葉に振り回され、王者のような翔の誇りを完全に踏みにじってしまった。もしかすると、取り返しの付かないほどに……。

「お前……全く俺を信じてないんだな。……もういい! そんな奴と結婚なんてできねえ。……プロポーズしたのが、翔輝なら即入籍してたんじゃね?」

 そんなことない! 一瞬迷ったとしても絶対にない! 翔を愛してるから……翔だけを……。

 そう伝えたいのに、自分が蝋人形になったように生気が失われ声も出せない。

「翔! 落ち着いて」

 私の後ろで静かに見守っていた翔輝君まで声を荒くするほど、この空間は大嵐に見舞われ、私は呆然と立っているのがやっとだった。

「愛梨!?」

 でも翔が、私の脇を通り抜けた瞬間、フッと力が抜け、瞬く間に真っ暗な奈落の底へと堕ちて行った。