「あのっ、亜輝くんっ。」 「ん?え、亜輝くん?」 「えっ?」 何かダメだったかな? 「あっ、いや、俺のことをそうやって呼ぶのは、昔の幼馴染み1人だけだったから…」 「あ、はい。 その……」 「うん、イチかバチか。 あの、佑ちゃん。 俺と付き合ってみない?」 「ゆ、うち、ゃん、? うっ、」 何か見えた。小さい男の子の後ろ姿が。 と、思ったのもつかの間、 激しい頭痛に覆われた。