孤独な優しい元姫



「「飛華梨!沙耶!」」


「うぁぁ……りゅ…ぅく、ん…ゆ、うく、ん」


走って此方に此方に向かって来た龍くん佑くん


「!飛華梨!駄目だ!見るな!」


龍くんは沙耶ちゃんの姿を見ると


私の腕を引っ張って、見せない様に
龍くんの胸に顔を無理矢理埋められた


「佑!止血を頼む!渡辺は救急車を!」


渡辺君は確かアナウンスの子…


「あぁ!」


「は、はい!」


皆は、大騒ぎ


「……りゅ、ぅ…くん………
沙耶ちゃん…死んじゃうの?」


震える声で聞くと、私を抱き締める力が強くなった


「大丈夫だ……大丈夫だから……
飛華梨……堕ちるなよ…」


暫くすると、救急隊がやって来た


そして、そのまま沙耶ちゃんを連れて行った
やっと、龍くんに離してもらい


沙耶ちゃんが倒れていた所を見る


血………
真っ赤な真っ赤な"血"


「あ、ぁ、ぁ、」


また、私の大事な人達が…………


「や、ぁ、」


消えていく……