飛華梨side


「んっ……」


此処は……理事長室…?


……あ!愛!


ガバッ


「あっれー?飛華梨起きたのぉー?」


声がした方に振り向くと龍くん達がジュースを飲んでいた


「う…ん……あれ?愛は?」


「…病院に連れてった……そしたら………もう手遅れだって」


"手遅れ"?嘘……いやだいやだいやだいやだいやだいやだ


「やだ………やだ…」



ギュッ



頭を抱え、涙をボロボロ流していると龍くんが抱き締めてきた


「え?りゅ…ぅ……くん?」


「大丈夫……大丈夫だから…お前には、俺達が居る」


"俺達が居る"どれ程嬉しい言葉だろう…一人ぼっちの私には、唯一の救い…


「あ……り…が………とう」


龍の肩に顔を埋めて、涙をボロボロ流した