俺はまた、猫の方を見ると飛華梨がふらふらな足で
猫の方に向かっていた


猫の方に向かうと俺達にも気づかず立膝をして、猫を揺らしていた


「愛?嘘でしょ?寝てるだけだよね?」


動かない猫を揺らす飛華梨


猫が死んでると確信したのか、飛華梨の目から
ボロボロと大きい涙が出てきた


そして、大きい声で叫び出した


「「「飛華梨!」」」


この声って…


「「龍さん?と佑さん?」」


響と風の声が重なった
なんで、龍さん達が居るんだ?


「お母さん!お父さん!飛華流!お願いだから…お願いだけら…愛を、愛を連れて行かないで!」


どう言うことだ…飛華流って誰だ?彼氏か?
それに、お母さんとお父さんって……
あぁ!わかんねーー!


頭を抱えてると


「悠牙ぁー?頭抱えてどうしたのぉー?」


うっせ


俺は、麗華の口に俺の唇を当てると「んっ」と甘い声を出してきた


あー飛華梨とキスしてー……


だけど、彼奴は裏切り者…


「な、なぁ……彼奴の目…」


「昔に戻ってるね…」


そう……昔の…絶望に満ちた目に戻っている…