孤独な優しい元姫



悠牙sibe


裏庭で飛華梨と会った…


飛華梨は、俺の元カノで元姫だ


飛華梨は俺の全てだった……でも、彼奴は裏切った…裏切ったんだ…


「悠牙ぁー?どうしたのぉー?」


甘ったるい声で俺の頬をつんつんしてくる麗華……正直ウザい…飛華梨がしてくれんなら嬉しい……でも、此奴はない


「…俺、保健室行ってくる」


麗華の手を払い


俺は、返事も聞かず保健室に向った



ガラッ


…薬品の匂いがくる……この匂いは嫌いだ…


まぁ、寝る所には丁度良いけどな…特に窓の近くのベ……なんで、カーテンが閉まってんだ?


…まさか、先約が居んのか?…居たとしても、そこのベットは俺のだ、だからすぐどかす


俺はベットに近づきカーテンを開くと


彼奴が寝ていた


「飛華梨……」


もっと近づくと久し振りに間近で見た飛華梨の顔があった


その顔には涙が出ていた