「はいよー」
こう君の声が聞こえたら勝手に玄関のドアを開けるのがいつもの流れ。
「お邪魔します…」
どんなテンションで顔を合わせればいいんだろう…。
こう君の部屋のドアをそーっと開けると、普段と変わらずDVDを見ながらタバコを吸う姿。
第一声も「夕飯は?」と、いつも通り。
夕飯の袋を差し出して隣にチョンと座った。
「うわっ!これかよ〜俺この類のもの嫌いなんだよなぁ〜」
わたしが買ってきた夕飯に文句を言うのもお決まり。
「そうだったんだ。ごめんね。」
「本当さ、選ぶセンスないよね!」
何度言われたかわからないこのセリフ。
言われる度に自信を無くす。
「あのさ……」
やっとの思いで口を開くと、
この部屋に入って初めてこう君と目が合った。
「あの…一回別れたでしょ?
あれは…なんだったの?」
「あっ!あれ?気にしなくていいよ。」
「えっ?…気になるよ。
だって…他の子と付き合うって言ってたしさ」
「あ〜言ったね!まぁ、ほんの出来心だよ。話しスゲー合ってさ!よく笑ってくれて、いいなぁ〜って思ったんだよね!」
小さな針でチクチク刺されている。
そんな感覚。
「それならなんで…
寄り戻そうって…なんで?」
「その子さ、朝まで電話出来ないんだって〜次の日学校だから。それに部活やってるから毎日会えないらしくてさ〜夕飯買ってきてもらえないし!やっぱり亜由菜がいいわ」
言葉達が心をえぐる。
黙っているわたしを更に攻撃するみたいに、こう君は続ける。
「まぁ亜由菜と話してても楽しくないけどさ、いい子だからさ。」
都合の、いい子?
こう君の声が聞こえたら勝手に玄関のドアを開けるのがいつもの流れ。
「お邪魔します…」
どんなテンションで顔を合わせればいいんだろう…。
こう君の部屋のドアをそーっと開けると、普段と変わらずDVDを見ながらタバコを吸う姿。
第一声も「夕飯は?」と、いつも通り。
夕飯の袋を差し出して隣にチョンと座った。
「うわっ!これかよ〜俺この類のもの嫌いなんだよなぁ〜」
わたしが買ってきた夕飯に文句を言うのもお決まり。
「そうだったんだ。ごめんね。」
「本当さ、選ぶセンスないよね!」
何度言われたかわからないこのセリフ。
言われる度に自信を無くす。
「あのさ……」
やっとの思いで口を開くと、
この部屋に入って初めてこう君と目が合った。
「あの…一回別れたでしょ?
あれは…なんだったの?」
「あっ!あれ?気にしなくていいよ。」
「えっ?…気になるよ。
だって…他の子と付き合うって言ってたしさ」
「あ〜言ったね!まぁ、ほんの出来心だよ。話しスゲー合ってさ!よく笑ってくれて、いいなぁ〜って思ったんだよね!」
小さな針でチクチク刺されている。
そんな感覚。
「それならなんで…
寄り戻そうって…なんで?」
「その子さ、朝まで電話出来ないんだって〜次の日学校だから。それに部活やってるから毎日会えないらしくてさ〜夕飯買ってきてもらえないし!やっぱり亜由菜がいいわ」
言葉達が心をえぐる。
黙っているわたしを更に攻撃するみたいに、こう君は続ける。
「まぁ亜由菜と話してても楽しくないけどさ、いい子だからさ。」
都合の、いい子?

