「家では颯真、な?」 「そ、颯真のせい、です」 すると先輩はあたしの頭に手をぽんと置いた。 「よくできました」 「んんっ……」 いつの間にかあたしはくるりと体を回され、 先輩と向かい合わせになっていた。 何度目かわからないこの感触。 でも全然慣れない。ドキドキしすぎておかしくなりそう。