「先輩、鍵出すので……手っ、離してもらってもいいですか…?」 赤い顔で言われても説得力ねぇっつの。 「そんな顔で言われたら離したくなくなる」 「……ひゃ!?」 後ろから抱きしめて愛音の首に顔を埋める。 鼻をかすめる愛音の匂い。 ……あー。もうずっとこのまま居てえ。