笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



もっともっと、幸せになれる道があった。


諦めては、いけなかった。


“無理だ”と思う自分に負けてしまって、本当の自分の理想や夢、目標を失ってしまったらいけなかった。


出会えて、よかった。


諦めなくて、よかった。


「依美、ありがとう、一生忘れない」


奏の声は、涙が混じっていて、信じられなくて。


でも、それが本当の奏の姿で。


「奏っ、出会ってくれて、ありがとう…!」




私たちの“本当の幸せ”に、気が付けた瞬間だった。