笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



私には最近、多いと思う。


言おうとしていないのに、気がついたら言葉になっている、ということが。


一拍経って、自分の言った言葉を思い出す。


そんな言葉を口にするなんて、私らしくなかった。


それに、絶対に引かれた、迷惑だと思われた。


一気に、恥ずかしくなった。


訂正したい、聞かなかったことにして欲しい。


「ごめん、何でもない」


視線を落として、表情を隠す。