「りぃ、体調はもう本当に大丈夫なの」 翌日。 「だーいじょうぶ!ほらこの通り元気だよ~」 りぃは笑顔を浮かべ、軽い足取りでステップを踏んだ。 1日を挟んで、いつもと同じ登校中の景色が私の周りに戻ってきた。 38度という高熱を1日で下げられるなんて思わなかったから、これには正直とても驚いた。 それは朝、私が朝食をとっているとき。 “依梨は今日も学校を休ませるわね”。 母親は、私に向かってそう言ってきた。