公平は、緩めていたネクタイをきちんと締 め直しながら 「美和、携帯の番号教えろよ」 「うん」 私達は、お互いの携帯番号とメアドを交換 して改札をぬけた。 「あっあめ・・・」 物語の始まりはいつも、雨が降っていた。