キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜

蒼が片手でドアを開け


蒼の後に続いて、私も中に入る。



うわ……中、暗…。


ほとんど何も見えないんだけど。



窓をカーテンで締め切っていて、


光が1ミリも差し込んでいない。





気にしない様子で、蒼は奥へ入っていく。




「ちょっ…待って…」





慌てて後ろをついていき、


なんとか無事プリントを机に置くことができた




「よし…これで終わり!

蒼、 帰ろ…」



あ、…私…いま。




当たり前みたいに、蒼に話しかけた。


完全に無意識だった…


しかも今の言い方だと、



〝一緒に帰ろう〟って意味に



思われる…よね?!





何を言っちゃってるの私!



蒼は何も言わないし…




暗いからどんな顔してるのかも



よく見えない。





「あ、やっぱり私、先に行くね!」



動揺しているのを悟られないように、



私は早歩きで振り返り、


歩こうとした。





そのとき。







「のわっ…!」




何か…ボール…?みたいなものを



踏んづけたのか、足が滑って


後ろ向きに倒れ………。




グイ。



「…危ねぇ…。」





腕を引っ張られたと思ったら、


突然頭上で蒼の声が聞こえた。




「…足元みて歩けよ…


お前鈍臭いんだから、危ねぇだろ。」


なんかサラッと失礼な言葉が

聞こえたような…。



あれ……?




待って、待って。



今、どーゆう体制??




蒼の手が、…腰に回って…



またしても私の頭の中はパニック。




だって…これって…



後ろから抱きしめられてるようなもんだよね…



助けてくれたんだろうけど…この体制は…






私の心臓がヤバい…!!