いよいよ合格発表の日を迎えた。

「有希、行くわよー」

1階から聞こえるお母さんの声に私は最後のセーラー服に袖を通し、

「分かってるよー」

そう言った。
部屋のドアを閉めると
私は階段を下りた。




お母さんの車に乗り込み、その間も私は手が震えていた。

もし、合格だったら先生に告白しよう…。


不合格だったら…?

――――――。


ううん、そんな不吉なこと考えないようにしなきゃ。


ようやく志望校が見えてきた。
2人は車から降りて
合格番号を見に行った。


そこには大勢の人だかりができていた。
喜びの涙を浮かべる人や悲しみの表情を浮かべる人―。

意を決して貼紙を見る。

私の受験番号は
「501」だ。



496


498


499










【501】


あった!